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金属で出来ているのに木管楽器!?その違いとは?

こんにちは♪
最近では小学校から吹奏楽部があるところも多く、楽器がより身近なものになってきているのではないかな?と思います。
「大人になるにつれて楽器を触る機会も減ってしまったが、小学生・中学生の時は部活でやってました!」なんて方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?
吹奏楽といえば、メインとなってくる楽器は木管楽器・金管楽器・打楽器ですが…みなさん、木管楽器と金管楽器の違いはご存知でしたか!?
「木管楽器だから木製、金管楽器だから金属製でしょ」と思われがちですが、実は違います。
今回は、その違いがすっかり理解できてしまう記事となっているので、ぜひ最後まで読んで頂けたらと思います♪


フルートは金属製なのに木管楽器!?

代表的な楽器の1つ「フルート」ですが、見た目もキラキラしていて金属製であるのにも関わらず、実は木管楽器に分類されることをご存知でしたか?
フルートに形が似ている小さな楽器「ピッコロ」も同様で、金管楽器ではありません。
「なぜ?じゃあどう区別したらいいの??」
そんな疑問について、ご説明致します♪

木管楽器と金管楽器の違いとは?

先に答えを言ってしまうと、
木管楽器・・・リードを使って音を出す楽曲(例:サクソフォン、クラリネット)
金管楽器・・・マウスピースを使って唇で調節して音を変化させる楽器(例:ホルン、トランペット)
ということです。


木管楽器に必要なリードというのは、葦(ケーン)と呼ばれるイネ科の植物が元の素材となっています。
音が鳴る仕組みとしては、息を吹き込んだ際の圧力でリードの先端が激しく振動し、楽器全体に響くようになっています。
いわゆる、声帯のような役割ですね!
さらに木管楽器は3種類に分類され、唇で空気のリードを作る「エアリード」、1枚のリードを振動させる「シングルリード」、2枚の重ね合わせたリードを振動させる「ダブルリード」があります。
先ほど例としてあげたフルートやピッコロはリードを使いませんが、唇で空気のリードを作り音を出すため木管楽器として分類されるのです!

〜各種の代表的な楽器〜
エアリード・・・フルート、ピッコロ、リコーダー
シングルリード・・・クラリネット、サクソフォン
ダブルリード・・・オーボエ、ファゴット

みなさんが1度は吹いたことがあるであろうリコーダーも、この木管楽器になりますよ♪
最近では金属製のものが多いですが、もともと木材で出来ていた楽器であるため木管楽器と呼ばれるようになった、とも言われています。


一方、金管楽器に必要なのはマウスピースです。(画像参照:赤丸部分)
見た目はころんとしていますが、金管楽器にとっては無くてはならない、とても重要な部分です!
これは唇を振動させて、その振動をマウスピースに伝えながら息を吹き込むことで音が鳴る仕組みとなっています。
楽器が発明された当時は真鍮(ブラス)で作られることが多かったため、金管楽器と呼ばれるようになった由来になります!
マウスピースも楽器本体と同じ素材で作られ、メッキで仕上げられています。

〜代表的な楽器〜
トランペット、トロンボーン、ホルン、ユーフォニアム、チューバ

いかがでしたか?
木管楽器と金管楽器の違いは楽器の材質ではなくて、音を出す仕組みの違いによって分類されている、ということでしたね!
この違いが分かった上で吹奏楽やオーケストラの演奏を聴いてみると、今までとまた違った楽しみ方になると思います。
そして、聴くだけではなくて目で見ても楽しめるポイントでもあるので、ぜひたくさんの曲に触れてみてくださいね♪

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