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グランドピアノとアップライトピアノはどう違うの?

こんにちは♪
楽器の王様と呼ばれている「ピアノ」
歴史は300年以上ととても長く、ピアノの先祖といわれる楽器にはクラヴィコードやチェンバロなどがあります。
現在、主流となっているのは「グランドピアノ」と「アップライトピアノ」の2種類。
では、この2つのピアノはどう違うのかみなさんご存知でしたか??
今回はそんな疑問を解決できるようにまとめたので、これを機にピアノマスターになってしまいしょう♪

見た目

アップライトピアノは縦型でコンパクトな見た目です。
垂直に張られた弦を前後運動で叩くため、縦に長い形となっています。

グランドピアノは平型で、みなさん1度は見たことあるであろう見た目です!
水平に張られた弦を下から叩く構造になっています。

1番の違いは鍵盤のタッチの差

これはグランドピアノの方が優れています!
特徴としては、なめらかに伸びる音の良さ、自然な形で生まれる音、豊かさが生まれる、和音が濁らない、音量の幅が大きい、抑揚の幅が広いなど、たくさんあります。

では、なぜグランドピアノの方が優れているのでしょうか?
ーーそれは、構造に余裕があって無理がないからです。
ハンマーが弦を下から叩く構造になっているので、打弦後は自重で自然に戻り、少し鍵盤が戻っただけですぐ次の打弦ができます。( 1秒間に約14回打弦可能 )

対して、アップライトピアノは鍵盤から先の部分を垂直にしてるためにどうしても限界があるのです…
ハンマーが弦を横から叩く構造になっていてハンマーが戻るのにスプリングの力が必要なため、鍵盤が完全に戻ってこないと次の打弦ができません。( 1秒間に約7回打弦可能 )

ペダルの違い

次に大きな違いは、ペダルです!

【グランドピアノ】
右「ダンパーペダル」鍵盤から指を離してもダンパーは戻らず弦は長く振動する、よって音は伸び続ける
中央「ソステヌートペダル」直前に押した鍵盤のダンパーだけが弦から離れ、その音だけ余韻が残る、鍵盤から指を離してもダンパー戻らず弦は長く振動する
左「シフトペダル」打弦の位置をずらすため、音量と音色が変化する、よく見ていると鍵盤が動くのがわかる

【アップライトピアノ】
右「ダンパーペダル」鍵盤から指を離してもダンパーは戻らず弦は長く振動する、よって音は伸び続ける
中央「マフラーペダル」ハンマーと弦の間に薄いフェルトがあり、音量を下げる、一部のAではGと同じソステヌートペダルの場合もあり
左「ソフトペダル」踏むとハンマー全体が弦に近づき、音が柔らかくなる

右のペダルは名前も機能も全く同じですね。
左のペダルは若干似ていますが、中央のペダルは全く違うものになっています!

ピアノの価格

言い始めたらキリはありませんが、グランドピアノは100万程度のコンパクトなものからコンサート仕様の数千万のものまで…!
アップライトピアノは40万程度のものから数百万円のものまであります。
最も売れている価格帯のピアノは、国産でグランドピアノは200万程度、アップライトピアノは70万程度です。
スタインウェイやベーゼンドルファー、ベヒシュタインなど海外産のものだとぐんと高価になってきます…!

なぜグランドピアノは高いのでしょうか?
ーー2つ理由があります。
①部品数の違い
グランドピアノは10,000点前後、アップライトピアノは7,000〜8,000点前後

②製作工程が最大の差!
アップライトピアノは高価なものを除いて、工場で生産体制の整った方法なので効率よく生産されています。
対してグランドピアノは熟練の技術者によって1点1点手作業で作られています!
どうしても1つのグランドピアノが出来上がるまでに時間がかかってしまうので、そこも高価になってくる理由になってきます。

いかがでしたか?
大きな違いをまとめて説明してきましたが、どちらが良い・悪いということはありません!
とはいえ、グランドピアノで練習したいけど、自宅に置くには金銭的にも場所的にもなかなか難しいものがある…

ラファーレでは、グランドピアノでレッスンを行っており、さらにご希望の方には練習として使用することができます!
ぜひお気軽にお問い合わせ下さい♪

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