楽器を吹く前の体づくり
こんにちは!JR山手線大塚駅から徒歩2分、ミュージックアカデミーラファーレ クラリネット講師の川嵜です。
🎶 楽器を吹く前に知っておこう!あなたの演奏を輝かせる『体づくり』✨
前回は楽器を選ぶ上での注意点をお伝えしました!なので今回は、皆さんの演奏をグンとレベルアップさせる体づくりについてお話しさせてください。
実は管楽器を演奏するために大切なことは、体全体を使って音楽を表現することなんです。楽器のテクニックだけでなく、土台となる「体づくり」を知っておくと、もっと楽に、もっと豊かな音色が出せるようになりますよ。
さあ、一緒に「演奏のための体づくり」の基本を学んでいきましょう!
1. 演奏の土台づくり:心地よい「正しい姿勢」
良い音色は、まず体の「姿勢」から生まれます。まるで、家を建てる時のしっかりした土台のようなもの。リラックスして、息が通りやすい体勢を見つけましょう。
演奏中に気をつけたいポイント

足元は安定して: 立っていても座っていても、足は地面にしっかりつけて、肩幅くらいに軽く開きましょう。足の裏全体で大地を踏んでいるイメージです。
背筋はスッと: 背中をピンと伸ばすというよりは、頭のてっぺんから糸で引っ張られているような感覚で、自然にスッと伸びます。力を入れすぎず、リラックスが大切です。
肩は優しく: 演奏中、肩に力が入っていませんか?肩は優しく下げて、リラックスさせましょう。肩の力が抜けると、首も楽になり、呼吸がしやすくなりますよ。
楽器を構える時: 楽器の重さや形に合わせて無理に体を曲げるのではなく、自分の楽な姿勢に楽器をそっと合わせてあげるようにしましょう。
鏡の前で姿勢をチェックしたり、家族に見てもらったりするのもおすすめです!一番心地よく、体全体がリラックスできる姿勢を探してみてくださいね。
2. 音楽のエネルギー源:やさしい「腹式呼吸」
管楽器は、皆さんの「息」が振動して音になる楽器です。だからこそ、息の使い方がとっても重要!私たちが使うのは、肺全体を使う「腹式呼吸(お腹を使った呼吸)」です。
✅ 腹式呼吸を試してみよう(簡単バージョン)

手をそっとお腹に: おへその少し下のあたりに、手をそっと当ててみましょう。
やさしく吸って: 鼻からゆっくりと、お腹がふんわりと膨らむように息を吸い込みます。この時、肩が上がらないように注意してくださいね。
細く長く吐いて: 「フーッ」と細く、長く、一定の速さで息を吐き出します。お腹がゆっくりとへこんでいくのを感じられたら大成功です!
腹式呼吸の嬉しい効果
腹式呼吸は、たくさんの息を深く吸い込むだけでなく、お腹の筋肉(腹筋)で息を優しくサポートしながら吐き出す手助けをしてくれます。これができると、
○長いフレーズが楽に吹けるようになる!
○音がブレずに、安定した響きになる!
練習のヒント:ろうそくの火をイメージ
ろうそくの火を「ゆらさないように、そっと長く吹き消す」イメージで、息を吐く練習をしてみましょう。これは楽器がなくてもいつでもできる、最高のおうちトレーニングです!
素敵な音楽のために
いかがでしたか?
「姿勢」と「呼吸」は、楽器の練習と同じくらい大切な基礎練習です。この二つの土台がしっかりできると、きっとあなたの管楽器ライフは、もっと楽しく、もっとスムーズに、そして、もっと豊かな音色で満たされることでしょう。
焦らず、ご自身のペースで、少しずつこの体づくりに取り組んでみてくださいね。私たち講師も、全力でサポートさせていただきます!






