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ショパン:ノクターン2番

池袋駅となり大塚駅からスグ ミュージックアカデミーラファーレ ピアノ講師の三浦です。

ショパンの「ノクターン2番」誰もが憧れるクラシック曲ですね。ピアノクラシック曲の中でも特に有名で知られています。

その弾き方や解説についてご紹介していきます。

フレデリック・ショパン

この曲を作曲したフレデリック・ショパンについて簡単にご紹介します。

ショパン(1810-1849)はポーランドに生まれフランス パリでその生涯を終えました。自身ピアニスト&作曲家として当時から有名でした。
肺結核が持病で病弱だったショパンの作品は、繊細で儚い印象を持った反面、革命的な激しい側面も感じられます。

大作曲家で知られるバッハやモーツァルトに対して敬意が強く、それらの作品もしばしば弾いていたようです。
バッハ、モーツァルトなど、今日でも演奏されている作品がショパンも演奏していたとは、偉大な作曲家はどの時代でも語り継がれますね。

また恋愛面でも語り継がれており、数々の作品に影響を与えています。ショパンのロマンティックな旋律、響きはこの恋愛感情から作られたといっても良いでしょう。

ノクターン

日本語では夜想曲といい、ショパンが20歳の頃から作曲し始めました。
夜を想う曲と書いて夜想曲の通り、夜中と思いがちですが、パーティーなど社交界が終わる明け方を指しているのではないかといわれています。「楽しかったな」と耽っている印象を感じ取る事ができます。

解説

比較的ゆったりとした曲調でよく好まれますが、左手が予想以上に弾きづらい伴奏型になっています。

左手の小指が飛びますね〜!移動がスムーズに出来るよう力を入れすぎないようにしましょう。
両手の練習だけでなく、左手だけの練習をすると格段に弾きやすくなります。
マルで囲んである2つめ3つめの和音は、大きすぎないよう抑えて弾きましょう。

左手に右手の美しいメロディーが乗って奏でられるようなイメージを持つと良いと思います。


この4小節でひとつのまとまりと考えて、フレーズ感を出して演奏すると効果的です。
ひとつひとつの和音や響きはとても美しいですが、それにいちいち見惚れてしまうと音楽が前に進んでいかないため、4小節単位でクレッシェンド、ディミヌエンドやダイナミクスを付けてあげるとまとまりが出るでしょう。


ノクターン2番は最初の4小節テーマを変奏して、繰り返して演奏されるシンプルな作りになっています。
ショパン自身、毎回即興的に異なった弾き方をしていたといわれています。
ここから4小節間は新たなメロディーへと移り変わります。
それまでより一層懐かしさを感じながら、演奏できると良いですね。
和音の変化と共に元のテーマに戻っていきます。
この部分からはコーダとなり、クライマックスの盛り上がりに向けて静謐が一層際立つ場面です。
このあとに激しい場面があるので、ここでは大きくせず静寂を保ちましょう。


だんだんと激しさが増していき、曲の中で一番の盛り上がりの場面です。
storettoとは「緊迫して」という意味があり、緊張感を保ちつつ演奏しましょう。

きらびやかなパッセージはより繊細を持って演奏すると良いでしょう。
音がデコボコしないようになめらかに弾きましょう。

最後の音まで大事に演奏出来ると良いと思います。
腕の重みを使って、深い音を出すよう心がけましょう。

実際のレッスンでは、細かな部分の弾き方、練習方法、苦手な部分の克服などにお応えいたします。
ぜひお気軽にお問い合わせください!

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