シューマン:トロイメライ
池袋駅となり大塚駅からスグ ミュージックアカデミーラファーレ ピアノ講師の三浦です。
シューマンのトロイメライについて、その弾き方や解説についてご紹介していきます。
シューマン
ロベルト・シューマンはピアニストを目指して研鑽を積んでいましたが、指を故障したため作曲家の道へと進みました。
ピアノ曲を中心に交響曲、室内楽曲と作品を残していますが、その作品の多くは、ピアノの師の娘「クララ」との恋が深く関わっています。後にクララとは結婚しシューマンの最後を看取っています。
シューマンとショパン
シューマンはショパンと同じ1810年生まれでした。クラシックピアノを代表する大作曲家が、同時期にこの世に誕生しました。
数々の名曲を残している2人で、お互いに面識もあったようです。シューマンはショパンをとても尊敬しており、ピアノ曲を献呈するほどでした。「クライスレリアーナ」という8曲から成る代表作は今でも愛され演奏されています。
シューマンは「謝肉祭Op.9」という作品の中にも「ショパン」というタイトルの曲を残している事から、その想いは大きかったと思います。
一方ショパンは、お返しとして仕方がなくバラード2番を送ったと言われています。ショパンはシューマンに対してそこまで魅力を感じていなかったようです。
前述の「謝肉祭Op.9」に関しては「音楽ではない」と酷評していたほどでした。
トロイメライの解釈
シューマンの代表作でもある「トロイメライ」について解説していきます。
美しいメロディーで弾いてみたいと楽譜を開いたら、意外にも難しくて断念したという方も多いのではないかと思います。
その難しさは内声です。内声が複雑にしている事が原因で難しくなっています。
内声だけ取り出して練習し、音を覚えるという練習をすると効果的です。
赤マル 内声は、大きすぎないように気をつけて出しましょう。メロディーより大きくならないようにすると良いでしょう。
新しい部分に入り、より一層内声が忙しくなってきます。特に左手も動き出すのでより複雑化します。
左手だけの練習をよく行い体に覚え込ませると、両手で弾いた時にスムーズに弾けるようになります。
再び冒頭のテーマが出てきます。
赤マル 最初は4分音符でしたが、ここでは装飾音になります。
装飾音といっても、速い装飾ではなく少し時間をかける装飾音だと良いですね。
赤マル フェルマータはしっかりと伸ばしましょう。
そしてまた夢の世界へと浸るようにゆったりと終わりに向かっていきましょう。
実際のレッスンでは、細かなペダルの踏み方、内声の練習方法などレッスンできます。
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