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はじめてのクラシック!何を聴いたらいいの?

こんにちは♪ みなさん、クラシックはどんなイメージがありますか?
「難しそう」「退屈しそう」など、存在が遠いように思われる方もいるかもしれません。

ですが意外と聴きやすかったり、BGMとして流していて作業が捗ったり、心に寄り添ってくれたりと親しみやすい部分もたくさんあります♪
クラシックを聴いてみたいけど、何から聴いたらいいのか…
今回は、お子様も一緒に聴くことができるような名曲3選をお届けしたいと思います!

 

モーツァルト / きらきら星変奏曲

この作品の原曲は、当時パリで流行していた恋の歌『「ああ、お母さん、あなたに申しましょう」による12の変奏曲』です。
これをモーツァルトがピアノ用に編曲し、後に「きらきら星」として知られるようになったため、日本では「きらきら星変奏曲」と呼ばれるようになりました。
変奏曲なので最初に主題が提示された後に、12の異なるパターンの演奏が繰り広げられます。
速くなったり、短調になったり…色んな作風が現れてくるので聴いていてとても楽しい作品です♪
もともとは「きらきら星」ではなかったなんて、びっくりですね!

パッヘルベル / カノン

CMや卒業式などでよく使われる定番の曲なので、みなさん1度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
カノンとは音楽的に説明すると、主声部の奏でたフレーズを第二声部・第三声部などが模倣しながら進んでいく、いわゆる「追いかけっこ」状態になる作曲技法です。
曲自体は大変有名ですが、作曲したパッヘルベルはあまりご存知ない方も多いかもしれません。
ここで少し作曲家についてご紹介致します♪
ヨハン・パッヘルベルはバロック時代のドイツの作曲家で、かの有名なバッハの父と交流があり、バッハの兄に音楽を教えていました。
コラール前奏曲やフーガを発展させ、その後のバロック時代の作曲家達にとても大きな影響を与えています。
パッヘルベルは誰もが知っているバッハやヘンデルの先輩の音楽家で、実はすごい方なのです!
この作品はシンプルで明るく聴きやすいのに、とても心地よい流れのある作品です♪

シュトラウス / ラデツキー行進曲

毎年1月にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が開催する「ニューイヤーコンサート」のアンコールで演奏される曲として有名です。
一見聴いてみると明るくてとても楽しい曲なのですが、実はとても歴史的背景が深い作品になっています!
1848年の3月、オーストリアにおいて革命が起こった事で民衆は旧政権を倒すことに成功し、ウィーンの街は歓喜に湧きました。
しかし、一方ではこの政変で政治的空白が生じたため、それまでオーストリアの支配下にあった各地では北イタリアを始めとして独立運動が起こります。
そんなオーストリアの危機を救ったのがヨーゼフ・ラデツキー将軍でした!
ナポレオン戦争時代から活躍していた将軍はオーストリア軍を率いてイタリア軍を打ち破り、最終的にオーストリアは全ての独立運動を鎮圧することに成功しました。
そして、この英雄ラデツキーを称えるためにシュトラウスが作曲したのが、まさにこの「ラデツキー行進曲」になります。
オーストリアでは愛国歌のような存在の曲であるのはもちろん、現在ではどの国々でも広く受け入れられており、歴史的な因縁さえも乗り越えて愛されている曲です。
「ニューイヤーコンサート」は毎年世界90以上の国と地域で放送されており、日本にいながらも演奏会は聴くことができます。
ぜひ2022年の新年、聴いてみてくださいね!

いかがでしたでしょうか?
どの曲も初めての方でも聴きやすくて、思わず体でリズムを取ったりうっとりしてしまうような、そんな作品だと思います。
みなさんのクラッシックデビューのきっかけとなりましたら幸いです♪

 

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