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音楽の専門家ならではの視点から、さまざまな内容で記事を掲載していきます。

楽器そのものを知るということ

こんにちは。
ミュージックアカデミー ラファーレ ピアノ講師の有川です。

今回のテーマは「楽器そのものを知る」ということ。

皆さんは、自分が演奏される楽器のこと、どれぐらい知っていますか?

楽器の作りや仕組みを知るということは、演奏や練習を効率よく行うためにも大切なことの一つだと感じます。

私はよく、初めてレッスンにいらした生徒さんに、ピアノの蓋を開けて、内部を観察してもらいます。

グランドピアノを初めて見る、初めて触る生徒さんも多く、皆さん目を輝かせて観察してくれます。

学校の音楽室に当たり前のように置いてあったグランドピアノですが、意外とじっくり見たことない!
という方、多いんですよね。
普段練習しているとなおさら、目の前の鍵盤に必死になってしまいがちです。

ひとつ例を挙げて、ピアノの仕組みについて少し見てみましょう。

 

ピアノの音が鳴る仕組みについて

ピアノは、「鍵盤楽器」と呼ばれる楽器の一種です。

鍵盤を押すと、連動したハンマーが弦を叩くことで音が出ます。
このことから、「打弦楽器」とも分類されます。

ピアノは簡単に書くと、このような構造になっています。

ピアノの鍵盤を押すと、ピアノの弦を止めていたダンパーが上がり、ハンマーが弦を打つことで音が鳴ります。
実はピアノは、「てこの原理」で動いているのです!
ということは、より支点から遠い位置、つまり鍵盤の手前の方を弾いた方が、少ない力で鍵盤を押すことが出来るのです。

楽器の仕組みを知ることで身体の使い方を考える

楽器を客観的に観察することで、身体をどのように使えばよい音が出せるか、ということにも
考えが及ぶのではないでしょうか。

これはもちろんピアノに限ったことではありません。
弦楽器の弓の使い方、管楽器への息の通し方、などなど……身体と楽器は密接な関係を持っています。
ひいては自分の身体を観察するということにも繋がりますね。

また、「良い音」といっても、演奏するものによって様々な音が求められます。

「こんな音が出したいから、こういう風に身体を使おう」という引き出しがたくさんあればあるほど、
よりたくさんの音色を持った豊かな演奏ができます。

これはプロとして活躍している演奏家でさえ、日々追求していることだと思います。

ひたすら練習を積むことも、もちろん大切ですが、
少し立ち止まって、自分の楽器そのものを見つめてみる時間を作ってみると
さらにいい音楽を紡ぎだすヒントが見つかるかもしれません!

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