楽典に触れよう!【音名】
こんにちは♪
大塚駅北口から徒歩2分の音楽教室、ミュージックアカデミーラファーレ フルート講師の疋田です。
音楽教室に長く通っていても、音楽の基礎知識(楽典)を学ぶ機会はなかなか無いという方は少なくないと思います。
”楽典”と聞くと「なんだか難しそう…」「何か役に立つのかな?」と思われるかもしれませんが、易しい単元や興味のある単元から学ぶことで誰でも理解できます!
そして楽典がわかってくるとレッスンの内容がスムーズに理解できたり、譜読みが早くなったり良いことがたくさん!!
楽器だけでなく楽典にも触れてみましょう!今回は音楽を勉強する上で欠かせない【音名】についてご紹介します。
音名
普段よく耳にする「ドレミファソラシド」という音名はイタリア語だということをご存知でしょうか?この「ドレミファソラシド」は日本語、英語、ドイツ語でも表すことができます。
日本語では「ハニホヘトイロハ」、英語では「C・D・E・F・G・A・B・C」、ドイツ語では「C・D・E・F・G・A・H・C」と書きます。
シャープの音のときは「嬰」(エイ)、フラットの音のときは「変」(ヘン)を音名の直前につけて、嬰ハ・変ロのようにあらわします。
日本語の「ハニホヘトイロハ」、なんとなくどこかで聞き覚えがありませんか?ラの音にあたる”イ”から読み始めると「イロハニホヘト」…平安時代末期に作られたいろは歌の始めの部分と同じですね!
これは学校教育で西洋音楽が取り入れられたときに、イタリア語の音階だとハードルが高いだろうということでいろは歌の冒頭部分をそのまま音名として使ったと言われています。
そして英語の「C・D・E・F・G・A・B・C」、ドイツ語の「C・D・E・F・G・A・H・C」は文字だけ見るとほとんど同じなのですが、読み方が異なります。
英語はアルファベットをそのまま「シーディーイーエフジーエービーシー」、ドイツ語では「ツェーデーエーエフゲーアーハーツェー」と読みます。
ドイツ語は後ろに「is」とつけるとシャープ、「es」をつけるとフラットの音になり、具体的にはC♯→Cis(チス)、D♭→Des(デス)のようになりますが、例外としてE♭→Es、A♭→As、H♭→Bと変化します。
Es、Asは母音が続いてしまうので仕方ないとしても、なぜH♭はBなんだ?英語のB(ビー)の音と混ざる!と思いますよね…
これは10世紀頃シとファの音程が「悪魔の三全音」と呼ばれ、どうしてもシを使わなければならない場合には少し低めに演奏されており、そのときに「シは少し低く」という意味で使われていた小文字のbの名残で、H♭=Bになったと言われています。
レッスンでは主にイタリア語、ドイツ語を使うことが多いのでまずはドイツ音名から覚えて積極的に使ってみてくださいね!