調号から調性を判定しよう!
こんにちは!大塚駅から徒歩2分の音楽教室、ミュージックアカデミーラファーレ フルート講師の疋田です♪
みなさん、ト音記号やヘ音記号の横に書いてある、シャープ・フラットを見て「これは何調だ!」と判断することができますか?
今回は楽譜を見ただけで何調か判断する方法についてお話していこうと思います!
シャープ系(長調)
まずはシャープ系の調性の見分け方です。
シャープは「ファドソレラミシ」の順番で増えていきます。
つまり「ファとソ」や「ドとシ」だけがシャープになるような調は絶対にありません!シャープ2つなら「ファとソ」、シャープ3つなら「ファとソとド」のように、組み合わせが決まっています。
この規則を覚えれば簡単に調性を判別することができます。
最後についたシャープの1度上の音がその調性の主音になります!
…急に難しくなったように聞こえますが、簡単です!
例えば、シャープ1つ=「ファにシャープがつく」のときは、ファの1度上の音であるソが主音。つまりト長調(G dur)になります。
もう1つ例をあげると、「ファドソレ」にシャープがつくときは、レの1度上のミが主音になるので、ホ長調(E dur)ということです!
フラット系(長調)
フラット系は「シミラレソドファ」の順番で調号が増えていきます。シャープの逆の順で増えていますね!
フラットの場合は、最後から2番目についたフラットの音がその調性の主調になります。
つまり「シミ」がフラットのときは変ロ長調、「シミラレ」がフラットのときは変イ長調ということです!
ただし「シのみ」がフラットのときは、一周まわってファが主音のヘ長調(F dur)なので注意してくださいね!
短調
短調は長調のときよりひと手間増えますが、長調の判別ができれば大丈夫です!
短調の場合はシャープ系でもフラット系でもやり方は同じで、長調の短3度下の音が短調の主音になります。
つまり、まず調号を見て長調だと何調になるかを考えます。次に長調の短3度下の音を考えます。
その音が短調の主音にあたります!
つまり「ファドソ」にシャープがつくときは、長調の場合だとイ長調(A dur)になるので、ラの短3度下のファシャープが主音…嬰ヘ短調(Fis moll)ということがわかります。
フラット系も同様に、「シミ」にフラットがついているときは、長調は変ロ長調(B dur)なので、ト短調(g moll)になりますね!
ここまで読んでみると、同じ調号でも長調と短調の2種類あることがわかったかと思います。
この「同じ調号で違う調性」の関係にある調のことを「並行調」と呼びます!
まとめ
今回は調の判別方法についてのお話でした!
慣れるまでは間違えたり、難しく感じるかもしれませんが、調性がわかると曲の雰囲気を掴みやすくなったり譜読みが早くなったりと良いことがたくさんあります。
まずは調号の少ない簡単なものから触れて、それぞれの調性が持つ雰囲気を感じてみてくださいね♫