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音楽の専門家ならではの視点から、さまざまな内容で記事を掲載していきます。

子供が練習を嫌がるときの工夫

こんにちは!JR山手線大塚駅から徒歩2分、ミュージックアカデミーラファーレピアノ講師の新林です。
「ピアノの練習しなさい!」と声をかけても、なかなか取りかかってくれない…。
最初は楽しそうに弾いていたのに、だんだん嫌がるようになってしまった…。

ピアノを習う子どもの保護者の方なら、誰もが一度は直面する悩みではないでしょうか。
練習を習慣にするのは大人でも難しいもの。子どもにとってはなおさらです。

ただし「練習=嫌なこと」というイメージが定着してしまうと、せっかくの音楽体験が苦しいものになってしまいます。
そこで今回は、子どもが楽しくピアノに向かえるようになる工夫をご紹介します。

練習時間を短く区切る

「30分練習しよう!」と一度にまとめて言われると、子どもには大きな負担に感じられるかもしれません。
おすすめは、5分〜10分程度の小さな練習を何回かに分けることです。

例えば、学校から帰ったら1曲だけ弾く、お風呂の前に5分だけ、寝る前にお気に入りの曲を1回だけ
というように、細切れで取り入れると気楽に始めやすくなります。

10分の練習も3回やれば30分、15分の練習を4回やれば1時間になります!
少しずつの積み重ねが大きな成果を生む、というのはどんなことにおいても同じですね。

褒めるポイントを増やす

「間違えた!」「ちゃんと練習しなさい!」と注意ばかりされると、子どもはますますやる気をなくしてしまいます。
練習をする上でモチベーションの維持はとても大切な要素です。

「昨日よりスムーズに弾けたね!」「今の音きれいだね!」どんなことでも構いません。明るくポジティブな声掛けで小さな成長を積極的に認めてあげましょう。
褒められることで「またやってみよう」という気持ちが生まれ、練習が良い体験へと変化していきます。

遊び感覚を取り入れる

子どもにとって「楽しい!」と感じることは最強のモチベーションです。

・ゲームのように「今日はここまで弾けたらシールを貼る」
・曲のゴールを作って「ここまで弾けたらおやつ休憩」
・親子で連弾して一緒に音を楽しむ

など何かしら工夫を取り入れると、練習が「やらされるもの」から「遊びの延長」へと変わっていきます。

曲選びに工夫をする

教本や課題曲だけでなく、子どもが好きな曲を取り入れることも大切です。
アニメソングやJPOP,知っている童謡など、弾きたい気持ちを引き出す曲があると、練習への取り組み方が大きく変わります。
「自分の好きな曲が弾ける」という経験は、自信とやる気につながります。

環境を整える

練習を嫌がる原因の一つに「ピアノに向かうまでが面倒」ということもあります。
ピアノの上が散らかっていたり、楽譜がすぐ出てこなかったりすると、それだけでもハードルが上がってしまいます。

楽譜をすぐ開けるように整えておく、ピアノの周りを練習しやすい雰囲気にするなど、“始めやすい環境”をつくることもとっても大事です。

無理強いしすぎない

どんな人でも、どうしても気分が乗らない日はあります。そんなときに無理やり練習させても逆効果かもしれません。
雑な練習を繰り返しても上達はしません。

1日休んでも大きな問題にはなりません。
大切なのは「ピアノ=楽しいもの」というイメージを持ち続けることです。
音楽を長く続けるためには、時には休んで気分をリフレッシュすることも大切な工夫です。

まとめ

子どもが練習を嫌がるのは、自然なことです。
大切なのは、練習を「義務」ではなく「楽しい習慣」に変えていく工夫。

・短く区切る
・小さな成長を褒める
・遊び感覚を取り入れる
・好きな曲を選ぶ
・練習環境を整える
・無理にやらせすぎない

これらを少しずつ取り入れることで、子どもが前向きにピアノと関われるようになります。

ピアノの練習は、単なる技術の習得の時間だけではなく「音楽を好きになる時間」。
その気持ちを大切に、毎日の練習を支えてあげてください。

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