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ピアノの椅子の高さで音が変わる!?正しい姿勢の大切さ

こんにちは!JR大塚駅から徒歩2分、ミュージックアカデミーラファーレピアノ講師の新林です。
ピアノを弾くときに「椅子の高さ」や「姿勢」を意識していますか?実はこの2つは、上達のためにとても大切な要素です。正しい姿勢で演奏することは、きれいな音を出すためだけでなく、体への負担を減らし長くピアノを楽しむことにもつながります。
今回は、ピアノを弾く際に押さえておきたい 椅子の高さと姿勢のポイントを紹介します。

椅子の高さで音が変わる?

椅子が高すぎたり低すぎたりすると、腕や手の動きが不自然になり、思うように音が出せなくなります。
理想は、肘から手首にかけてほぼ水平になる高さ。
楽に鍵盤に手を置ける位置を基準に調整してみましょう。

椅子が高い場合

腕が下がった状態になり、鍵盤を「上から押しつける」ような形になります。音が硬くなったり、細かいコントロールがしにくくなります。

椅子が低い場合

腕が上がった状態になり、力が入りすぎてしまいます。手首や肩に負担がかかり、長時間の演奏で疲れやすくなります。

正しい姿勢の基本

椅子の高さが決まったら次は座り方です。ポイントとしては、主にこの4つです。

  • 背筋を自然に伸ばす猫背にならず、背中をピンと張りすぎず、自然に伸びた状態がベストです。
  • 椅子の前半分に座る深く腰掛けると腕が前に届きにくくなります。前半分に腰掛けることで体の重心を自由に使えます。
  • 足の位置は床にしっかり両足を床につけ安定した姿勢を保ちます。小さなお子様など、足が届かない場合は足台を使いましょう。
  • 肩と腕の力を抜く余計な力が入っていると音も固くなります。リラックスした状態で弾くことこそが、きれいな響きにつながります。

姿勢が音に与える影響

正しい姿勢で弾くと、腕や体の重さを自然に鍵盤に伝えられるため無理なく豊かな音が出せます。
逆に姿勢が崩れていると、音が弱々しくなったり、逆に力みすぎて不自然な響きになってしまいます。
姿勢は「良い音を出すための土台」演奏技術以前に、体の使い方が音色を大きく左右するのです。

子どもの場合の注意点

子どもは体の成長に合わせて椅子の高さを調整することが特に重要です。
足が床に届かないと姿勢が不安定になりやすいため、足台を使うのがおすすめです。
また、長時間弾かせるよりも短時間で集中して練習できる環境を整えることも効果的です。

大人にもメリットが大きい

大人の初心者お方も、正しい姿勢を意識することで無理なく演奏できるようになります。
肩こりや手首の痛みといったトラブルを防げるため、「練習すると疲れる…」という悩みも解消されやすくなります。

まとめ


ピアノは「椅子の高さ」と「姿勢」に音色が大きく左右される楽器です。

  • 肘から手首が水平になる高さに調整する
  • 背筋を自然に伸ばし、椅子の前半分に座る
  • 足をしっかり床につける(届かない場合は足台を使う)
  • 肩や腕の余計な力を抜く

この基本を守るだけで、驚くほど音が変わります。

正しい姿勢は、きれいな音色を育てるだけでなく、長く快適にピアノを楽しむための第一歩。
今日の練習からぜひ意識してみてください。

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