ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女 〜後編〜
大塚駅からすぐ ミュージックアカデミーラファーレ ピアノ講師の三浦です。
ドビュッシー「亜麻色の髪の乙女」解説 〜後編〜です。
前編はこちらからご覧ください。
解説
「シドミファソシ」という音型が3回繰り返されながら徐々に上昇していき、クレッシェンドをかけながらメゾフォルテに向かいます。左手も加わりユニゾンで演奏されます。弾きにくい音型なので、左手のみでも弾けるよう練習しましょう。
頂上に到達したと思えば、またすぐに穏やかになります。べースの音は豊かに優しく響かせるようにしましょう。
右手の3連符は重たくなく、軽やかに演奏しましょう。
和音でメロディーがなめらかに繋がるように演奏しましょう。sans lourdeurは「重くならないように」という意味なので、気をつけて演奏しましょう。
オクターブで進行していくので音が切れやすいため、十分注意しながら練習しましょう。
また、音が飛び出ないよう撫でるように弾くと良いでしょう。
très douxは非常に優しくという意味です。このメロディーが出てくるたびに、優しく演奏するという音楽記号が使われています。
再び冒頭のメロディーが戻ってくる部分です。左手の和音が異なっているのでその違いに気をつけて表現しましょう。
下記をご覧ください。
赤マル 再現には、ミソシの和音が間に入っています。この進行の違いを表現出来ると良いと思います。
Murmuré et en retenant peu à peu ざわめくように、そして徐々に収まるように
4度を基本とした音型で音が上昇していき、変ト長調の主和音に収まります。
そこにたどり着くまでにだんだんと小さくピアニッシモまで落としましょう。
そして最後のソのオクターブは響かせながらも儚く消えていくように演奏しましょう。
以上が亜麻色の髪の乙女の解説になります。
とても美しくも優しい音楽でそれに合った打鍵、演奏が出来るよう心がけると良いですね。
ミュージックアカデミー ラファーレでは打鍵の方法、より細かい解説、体験レッスンも行っていますので、
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