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ピアノの“タッチ”で音が変わる?きれいな音を出すコツ

こんにちは!JR山手線都電荒川線大塚駅から徒歩2分、ミュージックアカデミーラファーレピアノ講師の新林です。
ピアノは、鍵盤を押せば誰でも音が出る楽器です。
けれども、同じピアノを使っても人によって音の響きがまったく違うのを感じたことはありませんか?

その違いを生み出すのが「タッチ」です。
タッチとは、鍵盤に触れる指や腕の使い方、力の伝え方のことを指します。
このタッチが美しいと、音に深みや柔らかさが生まれ、聴いている人の心を惹きつけます。
今日はそんな大事なタッチについての違いや練習方法などを紹介します!

タッチが音に影響する理由

ピアノの鍵盤は、内部のハンマーが弦を叩いて音を出す仕組みになっています。
鍵盤を押すスピードや角度、力のかけ方によってハンマーの動きが変わり、音の立ち上がり方や響きが変化します。
つまり、指の使い方一つで音の性格が変わるというわけです。

  • 指先で軽く触れるように弾くと柔らかい音
  • 鍵盤の底までしっかり支えて弾くと芯のある音
  • 腕の重みをのせて弾くと深みのある音

このように、同じ鍵盤でもまるで違う印象の音が生まれます。

きれいな音を出すための基本ポイント

指先の形を整える

まず大切なのは、指の第一関節がしっかり立っていること。
関節がつぶれてしまうと音がぼやけてしまいます。
「指先で支える感覚」を意識しながら、手の中に少し丸みをもたせましょう。

鍵盤の“底”まで音を届ける

鍵盤をただ「押す」のではなく、底までしっかり“支える”ように弾くと、音に芯が出ます。
途中で力を抜いてしまうと、音が軽くなり響きが減ってしまうので、鍵盤の奥までエネルギーを伝えるように意識しましょう。

腕の重みを活かす

きれいな音を出すためには、指の力だけに頼らないことが重要です。
腕や肩の力を抜き、自然な重みを指先にのせることで、深く温かい音が出せます。
無理に力を入れるよりも、重さを“預ける”感覚を身につけましょう。

タッチを磨く練習法

ゆっくりスケール練習

スケール(音階)をゆっくり、均等な音量で弾く練習は、タッチを整えるのに最適です。
一音ずつ丁寧に、耳で「どんな音が出ているか」を聴きながら練習してみましょう。

同じ音をいろんなタッチで弾いてみる

たとえば「ド」の音を、軽く・深く・やわらかく・強く…など、タッチを変えて弾き比べてみましょう。
小さな変化でも音の印象が違うことを感じられるはずですよ。

ペダルなしで練習してみる

ペダルを使わずに弾くと、タッチそのものの差がよりはっきりわかります。
自分の指だけでどれだけ美しい音を出せるか、耳を研ぎ澄ませてみましょう。

よくあるNGポイント

  • 鍵盤を“叩く”ように弾く
     → 音が硬くなりがちです。
  • 指だけで力を出そうとする
     → 指だけではなく、腕や手首を使って支えることが大切です。
  • 音の終わりが雑になる
     → 音を出す瞬間だけでなく、鍵盤を離す瞬間も丁寧に意識してみましょう。

タッチを育てる耳を持とう

タッチを磨くために一番大切なのは、「音をよく聴くこと」です。
自分の出した音が明るいのか、硬いのか、深いのか――それを感じ取ることが、タッチ上達の第一歩です。
日々の練習の中で、「この音、きれいに響いた」と思えた瞬間を積み重ねていくことで、
自然と“自分らしい音”が形になっていきます。

まとめ

きれいな音を出すために必要なのは、特別な力ではなく
耳と心で音を感じること、そして指と腕を自然に使うこと。
ピアノのタッチを見直すことで、いつもの曲がぐっと豊かに響くようになります。

音にこだわる楽しさを、ぜひ日々の練習の中で感じてみてください。

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