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楽器の演奏と新型コロナウイルスの関係性は?管楽器の飛沫と予防策について

新型コロナウイルスの影響で、音楽活動の自粛を余儀なくされている中、
国内外で演奏に関するエアロゾル飛散検証実験が行われています。

新型コロナウイルスの感染経路は、主に接触感染・飛沫感染と言われています。
口をつけて息を吹き込み演奏をする管楽器は、特にそのリスクが懸念されています。

今回は、実際に検証された結果について、
特に影響が大きいとされる管楽器を中心に、いくつか簡単にまとめてみました(一部抜粋)。

 

バンベルク交響楽団
(抜粋・google翻訳による)

現在のところ、金管奏者は感染からの保護を維持するために312m離れてプレーすることを推奨しています。
「しかし、クラリネットやホルンを演奏しても、楽器の空気の流れが遅くなり、音が発生するため、エアロゾルがほとんど発生しないと思われます」とバンベルク交響楽団のディレクター、マークスアックスは述べています。
(中略)
初期の調査では、木管楽器と金管楽器による測定可能な呼吸の空気の動きは殆どありませんでした。バスーンのオープニングフラップやトランペットのベルにも、空気の動きは現れませんでした。
一方、楽器を使わずに直接吹いたり咳をしたりすると、激しい乱気流は発生しませんでした。

参照:https://www.br.de/nachrichten/bayern/bamberger-symphoniker-wissenschaftler-messen-aerosolausstoss,Ry6T6OU

 

株式会社ヤマハミュージックジャパン

くしゃみ
重力で落下・または浮遊する飛沫が大量に観測された。
飛沫の距離・広がりは1mを超える。

発声
くしゃみより勢いなく手前で落下する飛沫が観測された。
口元近くには一部浮遊する飛沫も観測された。

飛沫の距離・広がりは発生した音により50cm以上1m未満。
マスクをした場合、明らかな飛沫は観測されなかった。

フルート〈エアリード〉
タンギング時に口元から直線的な軌道を示す直線的な飛沫が観測された。
飛沫の距離は発声と同等以下、広がりは50cm未満。

頭管部のみでも同様の飛沫が観測されたが、主管接続部側からの飛沫は観測されなかった。

アルトサックス〈シングルリード〉
発声のような明確な方向性を持つ飛沫は観測されなかった。

トランペット〈リップリード〉
本体:明確な方向性を持つ飛沫は観測されなかった。ベル部分からは飛沫より小さい微粒子が観測された。
マウスピース:発声と同等以上の直線的な軌道の飛沫が観測された。飛沫の距離は発声以上くしゃみ未満、広がりは発声とほぼ同等。
水抜き:勢いよく息を吹き込み水抜きをすることで飛沫が飛び散ることが観測された。

今考えられる対策として、手洗い、手指消毒の徹底、換気、3密を避けるなど基本的な対策に加え、
水抜きのときは、タオルやハンカチなどで飛沫が出る可能性のある部分を覆う、またはウォーターシートに近いところで行う、
マウスピースのみの練習も、飛沫を拡散させないような対策を専門家とともに検討が必要と考えられます。

参照:https://jp.yamaha.com/products/contents/winds/visualization_experiment/index.html

#コロナ禍の音楽文化を前に進めるプロジェクト」
クラシック音楽公園運営推進協議会/一般社団法人日本管打・吹奏楽学会

クリーンルームで演奏者の直近及び前後左右の計9か所にパーティクルカウンターを設置して微粒子を測定。


〈木管楽器〉

フルート
・歌口近くでもっとも多くの微粒子が測定された。
前方・側方・後方で測定された微粒子は少数であった。
・楽器用マスク(歌口に装着した透明プラスチック板)を装着すると、さらに測定された微粒子はごく少なくなっていた。

オーボエ
・楽器先端部でもっとも多くの微粒子が測定された。
前方・側方・後方で測定された微粒子は少数であった。
・リードのみの演奏では、先端部と前方50cmで、他の観測点よりも多くの微粒子が観測された。
ただし、いずれも通常演奏したときよりも測定値は少なかった。

クラリネット、ファゴット
・楽器先端部で最も多くの微粒子が測定された。
前方・側方・後方で測定された微粒子は少数であった。

アルトサクソフォン
・ベル先端でもっとも多くの微粒子が測定された。
前方50cmや左方200cmでは少数の微粒子が測定された。
側方・後方で測定された微粒子はごく少数であった。

★木管楽器では、いずれの楽器も楽器先端部(フルートは歌口近く)で最も多くの微粒子が測定された。
 クラリネット、オーボエ、ファゴットの順で微粒子の数が多い。
 左右方向の微粒子測定数の左右差は明らかではなかった。
 従来の間隔で演奏した場合でも、ソーシャルディスタンスを取った場合と比較して、飛沫などを解する感染リスクが上昇することを示すデータは得られなかった。

ホルン
・ベル先端でもっとも多くの微粒子が測定された。
前方・側方・後方で測定された微粒子は少数であったが、前方200cm 、右方50cmでは他の測定点よりもやや高い測定値であった。

トランペット、トロンボーン
・ベル先端で最も多くの微粒子が測定された。
前方75cmにおいて他の測定点よりもやや多い微粒子を認めた。
前方は距離が離れるにつれて観測される微粒子数が減少し、前方200cmではごく少数の微粒子が測定された。
側方・後方で測定された微粒子は少数であった。
・楽器用マスク(ベルを覆う不織布)を装着すると、測定された微粒子はごく少なくなっていた。

ユーフォニアム
・ベル先端でもっとも多くの微粒子が測定された。
前方・側方・後方で測定された微粒子は少数であった。

チューバ
・ベル先端でもっとも多くの微粒子が測定された。
前方50cm、左方50cm、左方200cmでは少数の微粒子が測定された。
その他の測定点で測定された微粒子はごく少数であった。

★金管楽器は、他の楽器や発声と比べ、発生する微粒子数が多い。
金管楽器のいずれの楽器も、ベル先端部で最も多くの微粒子が観測された。トランペット、トロンボーン、ユーフォニアムの順で測定値が高い。
トランペット、トロンボーンでは、前方の間隔が200cmよりも近い場合は、アクリル板などによって飛沫を防ぐ可能性も考えられる。

歌唱(ソプラノ・テノール)
口元でもっとも多くの微粒子が測定された。
前方、側方、後方で測定された微粒子は少数であった。
口元での微粒子数は発声(客席実験)の10-20倍に達しており、発生する微粒子数は多い。

参照:https://www.classic.or.jp/2020/08/blog-post.html

正しい実験に基づいた検証結果をもとに、コンサートを楽しめる日常が一刻も早く戻ることを祈るばかりです。
ラファーレでも様々な感染症対策を行っております。

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