Blogブログ

音楽の専門家ならではの視点から、さまざまな内容で記事を掲載していきます。

片手練習が上達のカギ!効果的な練習法とは?

こんにちは!JR山手線より徒歩2分、ミュージックアカデミーラファーレピアノ講師の新林です。

ピアノを練習するとき、多くの人が「
両手で弾けるようになること」を目標にしています。
その為には、実は片手練習が上達の大きなカギになることをご存じでしょうか?

片手で練習なんて効率悪いのでは?と思われるかもしれませんが、これは現役音大生やプロのピアニストでも行う練習方法です。今回は、片手練習のメリットと効果的な方法について色々ご紹介します。

 

なぜ片手練習が大事なの?

ピアノは左右の手で違うことを同時に行う楽器です。
多くの場合、「右手はメロディ、左手は伴奏」というように役割が分かれており、初心者にとってはとても難しく感じられる場合が多いです。

そこで役立つのが片手練習です!
1.右手だけで音の流れやメロディを覚える
2.左手だけでリズムや和音の形を体に入れる

このように、左右それぞれの役割を分けて練習することで、両手合わせがスムーズになるのです。
右手だけ、左手だけでそれぞれ楽譜を見ずに弾けるくらいになれば上手に両手で合わせて弾けることに大きく近づきます!

 

片手練習のメリット

譜読みがスムーズになる

音符を読むだけでも集中力が必要なのに、左右で違う音型やリズムが出てくると混乱してしまうことも少なくありません。
片手練習に分けることで、右手は「旋律に集中」、左手は「和音や伴奏型に集中」と、情報を整理しながら読み進めることができるのです。
そうする事で、音符の読み間違いを防ぐこともできます。

音楽の中での役割を理解できる

音楽は「メロディ」と「伴奏」が組み合わさって成り立っています。
両手で同時に練習すると「音を出すこと」に精一杯になってしまいがちですが、片手練習ならそれぞれの役割をじっくり味わえます。

・右手:歌うようにメロディを弾く
・左手:響きを支える土台になる

このように役割を理解すると、曲の流れがぐっと分かりやすくなり、演奏の表現力も豊かになるのです。

苦手な部分を克服しやすい

「右手はスラスラ弾けるのに、左手がどうしても難しい…」という経験はありませんか?
そんなときは片手練習こそ特効薬です。

苦手な方だけを繰り返し練習することで、左右のバランスが整い、両手で合わせたときに一気に弾きやすくなります。
逆に、両手でなんとなく弾いているだけだと、苦手な部分が隠れてしまい、なかなか改善できません。

記憶に残りやすい

片手練習をすると、手の形や音の並びを体で覚えやすくなるという利点もあります。

これは暗譜(楽譜を見ずに弾くこと)にも役立ちます。
「右手のメロディはこんな流れ」「左手はこのコード進行」というように、脳が左右の情報を分けて整理できるため、全体を覚えるスピードが格段に速くなるのです。

 

効果的な片手練習の方法

‎‎
1.まずは片手で弾けるようになるまで繰り返す  片手ずつスラスラ弾けることが、両手合わせの前提です。

2.リズムをしっかり感じる  片手練習のときから拍を意識することで、両手で合わせやすくなります。

3.左右を交互に練習する  右手ばかり、左手ばかりにならないように、バランスよく取り組むのがコツです。

💡 ワンポイントアドバイス


「片手練習がつまらない」と感じる方もいるかもしれません。
そんなときは、片手の音を歌いながら弾くのがおすすめです。

メロディを声に出して歌ったり、左手の和音をハミングしてみたりすることで、音楽的な楽しみを感じながら片手練習ができますよ。

 

まとめ

片手練習は、地味に見えて実は上達への近道です。
音を確実に覚え、リズムを体に入れ、音楽の流れを理解する――これらはすべて片手練習から始まります。

両手で弾く前に、ぜひ「片手で音楽を味わう時間」を大切にしてみてくださいね。

関連記事

レッスン開講時間
平日  11:00〜20:00
土日祝 11:00〜18:00
※18:00以降 応相談

スタジオ貸出時間
平日  11:00〜20:00
土日祝 11:00〜18:00
※18:00以降 応相談

電話予約受付時間
平日  11:00〜18:00
土日祝 11:00〜18:00