5年に1度の祭典!ショパン国際ピアノ・コンクールの歴史
こんにちは!
山手線大塚駅から徒歩2分ミュージックアカデミーラファーレピアノ講師の東出です。
ピアノを習っていると、一度は耳にする「ショパン国際ピアノ・コンクール」。
世界中のピアニストが目指す大きな舞台です。
5年に1度、ショパンの故郷であるワルシャワで開かれ、ショパンの作品のみを演奏して審査が行われます。
大会期間中はインターネット配信も行われ、一般のリスナーも気軽に視聴できるようになりました。
今回は、このショパンコンクールがどのように生まれ、どのように続いてきたのかを、ご紹介します♪
コンクールの始まり
ショパンコンクールが初めて開催されたのは1927年。
会場は、ポーランドのワルシャワ・フィルハーモニーホールです。
ショパンの音楽を後世に伝えることを目的として、ポーランド国立ショパン協会が主催し、国際的な規模でスタートしました。(写真はポーランドにあるショパン博物館)
当時、特定の作曲家の作品だけで競う国際コンクールは珍しく、ショパンコンクールは大きな注目を集めました。
第1回から海外のピアニストが多数参加し、国際コンクールとしての地位を確立し始めます。
また、第1回大会から第7回大会までは、ショパンの生誕日前後である2月から3月にかけて開催されていましたが、第8回大会以降はショパンの命日である10月17日の前後3週間開催に変更されました。
戦争による中断と再会
1939年に第2次世界大戦が勃発すると、ヨーロッパ全体が混乱し、ワルシャワも大きな影響を受けました。
そのため、ショパンコンクールはしばらく中断されます。
戦後の復興とともに、1949年にコンクールが再開。
これ以降は基本的に5年ごとに開催され、国際的なコンクールとして発展していきました。
伝統ある審査方法
ショパンコンクールの特徴は以下の通りです。
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ショパンの作品のみを演奏して審査
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予備予選、本選までの複数ステージ制
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世界中から選ばれた審査員による採点
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審査は非公開ではなく、演奏は公開で行われる
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コンクール期間中は全演奏が記録・公開される(近年はネット配信もされていますね)
このように、透明性が高く、演奏のすべてが公開される点も、ショパンコンクールの特徴です。
世界的ピアニストを輩出
ショパンコンクールは、多くの著名ピアニストのキャリアの出発点となりました。代表的な優勝者は次の通りです。
マルタ・アルゲリッチさん(1965年)、クリスチャン・ツィメルマンさん(1975年)、スタニスラフ・ブーニンさん(1985年)
また近年では、反田恭平さん(2021:第2位)、小林愛実さん(2021:第4位)、桑原志織さん (2025年:第4位) など、日本人の活躍も大きな話題となりました!
現在のショパンコンクール
ショパンコンクールは現在もポーランド国立ショパン研究所(NIFC)が主催し、5年に1度のペースで開催されています。
直近の開催年は以下の通りです。
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2010年(第16回)
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2015年(第17回)
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2021年(第18回) ※コロナ禍により1年延期
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2025年(第19回)
コンクール期間中は世界中から注目され、演奏は全てオンラインで配信されるため、誰でもリアルタイムで視聴することができます。
コンクールの意義
ショパンコンクールは、単に優劣を決める場ではなく、
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ショパン作品の理解を深める
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各国の演奏スタイルを知る
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若いピアニストが国際的に認められる場をつくる
といった役割があります。
また、ショパンの音楽が時代とともにどのように解釈されてきたかを知る手がかりにもなり、音楽史の一部として重要な存在です。
まとめ
ショパンコンクールは、
1927年に始まり、戦争による中断を経て1955年に復活し、現在まで続く世界的なピアノコンクールです。
ショパン作品だけで競う独自性と透明性の高い審査、そして多くの名ピアニストを輩出してきたことで、今もなお世界中の注目を集めています。
ショパンの音楽が好きな方はもちろん、ピアノを学ぶ生徒さんにとっても、ショパンコンクールは“音楽の学び”としてとても価値のある存在です。






