緊張でテンポが走る人の為の練習法
こんにちは!JR山手線大塚駅から徒歩2分、ミュージックアカデミーラファーレピアノ講師の新林です。
発表会や本番のときに、「気づいたらどんどん速くなっていた」「家より明らかにテンポが上がってしまった」
そんな経験はありませんか?
緊張でテンポが走るのは、よくあることです。
それは意志の弱さでも、集中力不足でもありません。
多くの場合、準備の方に原因があります。
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なぜ緊張するとテンポが速くなるのか
本番の舞台上では、緊張によって
- 呼吸が浅くなる
- 心拍数が上がる
- 動きが小さくなる
といった変化が起こります。
この状態で「止まらずに弾こう」と意識すると、
無意識に先へ先へ進もうとして、いつも通り弾いているテンポが走ります。
つまり、テンポが速くなるのは
体と気持ちが前のめりになっているサインなのです。
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1,ゆっくりテンポを“本番用”にする
多くの人は、
- 家=ゆっくり練習
- 本番=速く弾く
と考えてしまいがちですが、実はこれがテンポ暴走の原因となっています。
練習のポイント
- 本番テンポより少し遅いテンポを「基準」にする
- ゆっくりでも音楽が成立するか確認する
- ゆっくりで安定していれば、本番でも崩れにくい
ゆっくり=練習用、ではありません。ゆっくりなテンポで正確に弾くことは想像以上に難しいです。
ゆっくり練習こそ、本番を支えるテンポです。
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2.拍の「間」を練習で作っておく
テンポが走る人ほど、音と音の間を感じる余裕がありません。
大切なのはそれぞれのフレーズに挟まる適切な間です。
練習のポイント
- 拍の頭で一瞬止まる意識を持つ
- フレーズの終わりで呼吸する
- メトロノームを「裏拍」に感じる練習をする
音の間=安心できる場所を体に覚えさせましょう。
間を感じられる余裕を持っている限り、テンポが暴走することはありません。
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3.通し練習は回数制限をする
何度も通して弾くと、「勢いで弾く癖」がつきやすくなります。
練習のポイント
- 通しは1日2〜3回まで
- 1回ごとにテンポが変わっていないか確認
- 速くなったら、その日はそれ以上通さない
テンポが乱れた状態での通し練習は、
本番の不安を増やすだけです。
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4.テンポが速くなったときの“戻し方”を決めておく
本番で速くなり始めたとき、
どうするかを決めていると落ち着いて対処することができます。
おすすめ
- 危ない小節を「テンポ調整ポイント」にする
- 左手の動きに意識を戻す
- 呼吸を1回入れる場所を決めておく
立て直し方を知っていることが、最大の安心材料になります。
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家でできる本番シミュレーション
- 録音・録画しながら通す
- お辞儀から弾き始める
- 「今は本番」と声に出してから弾く
- 友達や家族、親戚の前で弾いてみる
こうした練習で、緊張した状態でのテンポ感を体に覚えさせることができます。
◆ まとめ
緊張でテンポが走るのは、誰にでも起こることです。
大切なのは、走らない準備をしているかどうか。
- 本番を想定して確認する
- 指だけに頼らない
- 曲の流れを理解する
- 途中から弾く練習をする
テンポは、気合で止めるものではありません。
準備と練習の質で、自然と落ち着いていきます。
安心して、楽しんで自分の音楽を届けられるようにしましょう!
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