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いい演奏は”耳”が育てる?聴くことのススメ

こんにちは!
JR大塚駅から徒歩2分、ミュージックアカデミーラファーレピアノ講師の新林です。

皆さんは、人の演奏を「ちゃんと聴く」機会、どのくらいありますか?
ピアノはどうしても“ひとり”で練習する時間が多くなりがちです。でも他の人の音に触れることって実は演奏にすごく大きな影響を与えてくれるんです。
今回は「演奏を“聴く”ことの大切さ」についてお話ししたいと思います。

 

聴くことで得られる3つのこと

表現の引き出しが増える

「あ、こんな音の出し方があるんだ!」そんな気づきは、自分の練習中にはなかなか生まれません。他の人の演奏を聴くと、自分では思いつかなかったニュアンスやアプローチに出会えます。
それをきっかけに、自分の演奏にも新しいアイデアが自然と加わっていくんです。
お気に入りの演奏家を見つけたら、その人の音源を沢山聞いてみたり、もしあればその人のコンサートとかに行ってみるのもいいですね!生で聞く演奏は音源とは一線を画します。

解釈を知って、視野が広がる

同じ曲でも、演奏する人によってまったく違って聴こえることがありますよね。
「この人はどうしてこう弾いたんだろう?」「自分だったらどう感じるかな?」と考えることで、曲に対する理解が深まり、自分の表現にも説得力が生まれます。

モチベーションの源になる

素晴らしい演奏を聴いた後、「自分もこんな風に弾きたい!」とワクワクすることってありませんか?
その憧れの気持ちは、どんな練習メニューよりも強い原動力になります。
僕自身も、「あの人のあの演奏が忘れられない」という経験が、演奏を続ける支えになっていたことがあります。

 

聴くときのちょっとした工夫

・ぼんやり聴くのではなく、「どこが良かったか」「何が印象に残ったか」を自分の言葉で考えてみる

・同じ曲をいろんな人の演奏で比べてみる

・できれば生の演奏会にも足を運んでみる(ホールの響きや会場の空気感は、動画では得られないものがあります)

特に生演奏には、緊張感やその場だけの熱量があります。
1つのフレーズ、1つの音で空気が変わるような瞬間に出会えると、聴いているこちらも音楽と一体になったような感覚になりますね。

 

最後は、自分の音に返ってくる

人の音をたくさん聴いていくと、自分の中に「音の記憶」がたまっていきます。
それがある日、ふとした瞬間に自分の指先から出てくる——そんな感覚が少しずつ育っていくのが、音楽の面白いところです。

「こんないい音、出してみたいな」
「これは自分の音としてどう弾けるかな?」

そんなふうに、自分の中に吸収しながら、やがて“自分だけの音”ができていくんじゃないかなと思います。
まずは、上手な人たちの真似をするところからがスタートですね!

 

おわりに

いい音楽にたくさん触れることは、演奏者にとって大きな財産です。
僕自身も人の演奏を聞くのが嫌いでなくなった所から、大きくレベルアップしたと感じています。

「弾く」ことだけでなく、「聴く」ことにもぜひ時間を使ってみてください。

それがきっと、今の自分をもう一段階上のレベルへと進めてくれるはずです。
当教室では、音楽に関する様々なご相談等も受け付けております。是非お気軽にお問い合わせください!

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