ラヴェルってどんな作曲家?”音の芸術家”を知ろう
こんにちは!
大塚駅から徒歩2分の音楽教室、ミュージックアカデミーラファーレ ピアノ講師の東出です。
クラシック音楽の作曲家と聞くと、ベートーヴェンやショパンの名前が思い浮かぶ方が多いかもしれません。
でも「ラヴェル」という名前を聞いたことがある方も、少なくないのではないでしょうか。
きっと有名な《ボレロ》のあのリズムが、どこかで耳に残っているはずです。
モーリス・ラヴェルは、1875年3月7日に生誕しました。2025年は、ラヴェル生誕150周年を迎える年でもあります!
フランスが生んだ“音の芸術家”。
同じフランスの作曲家ドビュッシーと並び称される「印象派音楽」を代表する存在です。
絵画でいえばモネやルノワールのように、彼は音で“光”や“色”を描き出しました。
音で絵を描く作曲家
ラヴェルの音楽を聴くと、まるで絵画を見ているような気持ちになります。
彼の作品には《水の戯れ》《夜のガスパール》《鏡》《マ・メール・ロワ(お母さんのおとぎ話)》など、
水・鏡・夢・童話など、どれも“目に見えない美しさ”をテーマにしたものが多くあります。
たとえば《水の戯れ》は、水のきらめきをピアノで表現した作品。
音がまるで波のようにゆらめき、きらきらと光を反射するように響きます。
ラヴェルはピアノという楽器をまるで絵筆のように扱い、音で“光の粒”を描いていたのです。
職人のように音を磨く人
ラヴェルはとても几帳面な性格でした。
1曲を書くのに何年もかけ、ひとつひとつの音を選び抜くようにして作曲していました。
「作曲家は職人である」と語っていた彼は、まさに音の細部にまでこだわり抜く芸術家。
だからこそ、ラヴェルの音楽はどこを切り取っても美しく、整ったバランスを感じます。
同じ“印象派”と呼ばれるドビュッシーが自由で感覚的なのに対し、
ラヴェルは理性的で構築的。
感情をそのまま音にするのではなく、まるで彫刻を彫るように音楽を組み立てていきました。
この対照的な二人がいたからこそ、フランス音楽の世界はより多彩に花開いたのです。
ピアノ作品の魅力
ピアノを習っている方にとっても、ラヴェルの作品は憧れのひとつ。
彼の曲は「難しい」と言われることもありますが、
それは指の動きだけでなく“音のコントロール”が求められるからです。
どんなに速く、細かい音でも、すべての音が透明に響くように書かれています。
たとえば《ソナチネ》は、ラヴェルの中ではシンプルな作品ですが、
その中には上品さと繊細な響きが詰まっています。
一音一音を丁寧に響かせることで、まるでガラス細工のような美しさが浮かび上がるのです。
音で感じるフランスらしさ
ラヴェルの音楽には、どこか“フランスらしい香り”があります。
軽やかで、透明感があり、香水のようにふわっと広がる余韻。
日本人にも人気が高いのは、その繊細さや美意識に共感できるからかもしれません。
彼の曲を聴くと、感情を激しくぶつけるというより、
心の中の美しい情景をそっと描くような静けさがあります。
それが、聴く人の心を穏やかにし、日常の中にも小さな“芸術”を感じさせてくれるのです。
さいごに
ラヴェルは、「音を美しく整えること」に一生を捧げた作曲家でした。
派手ではないかもしれませんが、時間が経つほどに心に染みる音楽だと思います♪
まるで、光の角度によって色を変える絵画のように、聴くたびに新しい発見をくれる作品がたくさんあります。
ぜひ、ラヴェルの音楽を聴いてみてください。






