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よく聞く”絶対音感”ってなに?誰でも身に付くの?

こんにちは!
山手線大塚駅から徒歩2分、ミュージックアカデミーラファーレ ピアノ講師の新林です。

絶対音感って、なんとなくすごそうだけど、実際はどんな力なの?」
「小さいうちからピアノを習えば、絶対音感がつくの?」

そんな声をよく耳にしますよね。
今回は、耳の力として話題になる「絶対音感」と、それと並んで大切な「相対音感」について、わかりやすくご紹介します。


絶対音感ってどんな力?

簡単に言うと、「ドレミの音を聞いて、瞬時に音名がわかる能力」のことです。
たとえばテレビの効果音や車のクラクションを聞いて、「これはラの音だ」とすぐに判別できる感覚ですね。

これに対して「相対音感」は、基準となる音との“間隔(音程)”をもとに音を判断する能力。たとえば「この音はドだから、その上にあるこれはソだな」というように、音と音の関係性で聴き取る力です。


絶対音感って誰でも身につくの?

一般的に、3〜6歳ごろの“耳の黄金期”に適切な音感トレーニングを受けることで、絶対音感が育つと言われています。
この時期は脳の言語野や聴覚野が柔軟で、音をそのまま記憶しやすい時期でもあります。

ただし、特別な訓練(毎日特定の和音を聴いて反応するなど)が必要なため、「楽しくピアノを習っていたら自然と絶対音感が身についた」というのは、あまり一般的ではありません。


大人が絶対音感を身につけるのは可能?

結論から言うと、大人が絶対音感を新たに習得するのは非常に難しいとされています
脳の可塑性(柔軟性)が減っており、音そのものを「名前付きで記憶する」能力が低下しているからです。

ただし、大人でも相対音感は充分に育てることができます。

ピアノを習う中で、「音を聴いて理解する力」「メロディを覚える力」は確実に伸ばせるので実際に相対音感を大人になってから習得したという方は数多くいらっしゃいます!


相対音感の方が“実用的”?

実はプロの演奏家や音楽大学生の多くは、この相対音感を駆使して演奏しています。

● 複数の音を同時に聞き分けたり
● 曲の調(キー)を理解したり
● 他の人と合わせて演奏する(アンサンブル)

といった場面では、相対音感の柔軟性がとても大きな武器になります。
移調演奏や即興にも強いのが相対音感の特徴で、むしろ「相対音感さえあれば大丈夫」という考え方もあるほどです。


 絶対音感があると何がいいの?

● 聴いた音を正確に再現できる
● ソルフェージュ(視唱・聴音)に強くなる
● 複雑な音楽の記憶がしやすい

といったメリットがあります。

一方で、絶対音感があると移調演奏が難しく感じる場合もあり、決して万能というわけではありません。
だからこそ、音楽の幅広い力をバランスよく育てることが大切なのです!


大切なのは「音をよく聴く耳」を育てること

ピアノのレッスンでは、音を聴いて、考えて、弾いてみる——
そんな積み重ねの中で、自然と「聴く力」が育っていきます。

それは絶対音感の有無に関わらず、音楽を楽しむ上での大切な土台となります。

「うちの子にも絶対音感があるのかな?」「大人になっても耳って育つの?」
そんな疑問がある方は、ぜひ体験レッスンでお話ししてみませんか?
一人ひとりに合った耳の育て方を、私たちが丁寧にサポートします。

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