2020年はベートーヴェン生誕250周年!幻の「交響曲第10番」とは?
こんにちは。
ミュージックアカデミー ラファーレ ピアノ講師の有川です。
音楽に詳しくない人でも、絶対に知っている作曲家の一人、ベートーヴェン。
今年2020年はベートーヴェン生誕250周年のメモリアルイヤーです!
ベートーヴェンは多くの作品を遺した偉大な作曲家。
中でも、交響曲は有名ですよね。
『運命』で知られている「交響曲第5番」や、
『第九』で知られている合唱付きの「交響曲第9番」などは、
誰でも一度は耳にしたことのある名作です。
ベートーヴェンは全部で9つの交響曲を遺していますが、
「幻の10番目」といわれる交響曲があるのをご存じですか?
…といっても、この交響曲第10番は「未完成」のもの。
ベートーヴェンは、交響曲第9番と同時に、交響曲第10番の作曲に取りかかっていましたが、途中で断念。
書き上げることなく逝去してしまいます。
遺されたのは、いくつかの断片的なスケッチだけでした。
そのスケッチを基に、曲を完成させようという動きがあるのです。
ベートーヴェンの研究者たちが様々な研究を重ねて発表した版や、
遺されたスケッチを基に生み出された新しい作品がいくつかあるようですが、
中でも注目されているのが「AI」による作曲です。
音楽学者とプログラマーによるチームで始まったプロジェクトで、
AIにベートーヴェンの作品を全て学習させ、その上で未完成部分を作曲させたようです。
2020年4月28日にベートーヴェンの故郷、ドイツのボンで初演が予定されていましたが、中止になってしまったようです…
作品については賛否両論あるようですが、一度は聴いてみたいですね!
ベートーヴェンは、他にもピアノソナタや室内楽曲など、多くの素晴らしい作品を遺しています。
生誕250年のメモリアルイヤー、ベートーヴェンの作品に思いを馳せてみませんか?